【HSP関連の論文#3】HSPの幸福感

HSP

第71記事

いつも読んで頂きありがとうございます。

水瓶座のひつじです。

ご自身がピンと来たところから読んでみて下さい。

HSPの幸福感は低い?高い?

  • 研究方法

インターネット調査会社(クロス・マーケティング)に委託。

調査ソフトウェアのQualtricsを用いてオンライン上で実施。

・調査時期:2017年1月

・調査範囲:日本全国47都道府県(各都道府県から66~121名)

・日本人成人4333名(男性:2635名 女性:1708名)

・20歳から69歳(平均年齢49.05歳)

・匿名形式

研究に趣旨、守秘義務について調査票冒頭に明記。

対象者に同意を得たうえで回答を依頼。

調査は倫理委員会の承認を得て実施

感情心理学研究

2020年 第27巻 第3号 104-109P

Highly Sensitive Personは主観的幸福感が低いのか?

ー感覚処理感受性と人生に対する満足度、自尊感情との関連からー より抜粋

(主な質問内容は参考文献のリンクからご確認できます)

  • 論文内考察

①HSPは幸福感が低いことが考えられる

②幸福感には感受性の気質が性別、年齢、年収、教育、婚姻等、自分の状況に関わらず関連すると示唆された。

③幸福感を総合的に高めるには、美的感受性を理解することだと示唆された。

個人的感想

  • 研究対象について

ある特定の大学の学生を対象にした研究が殆どの中、

広範囲で大規模な人数を対象にした研究は非常に興味深いと思いました。

  • 考察について

今回参考にした論文は[HSPは主観的幸福感が低いことが考えられる]という考察結果でした。

このことがいわゆる『生き辛い』という言葉に繋がっているのではないかとも思えます。

ここで気を付けなければならない点が一つあります。

幸福感が低い幸福感を感じ辛い一緒にしてはいけないということです。

この論文の研究は

[人口の約2割のHSPが8割以上の非HSPの感性をメインで構成された世の中]

という環境が前提にあると思います。

なので年収が高かろうが低かろうが、婚姻していようがしていまいが、自己の状況には関わらないと出たのだと思います。

そしてHSPが幸福感を上げるカギは美的感受性を理解することという点。

この部分はやはり自分のこと(価値観)を知るということなのかなと思いました。

気質がら良くも悪くも周囲に気を向けることに特化されがちなHSP。

自分が何にワクワクするのか?

どんな環境で仕事をしたいのか?

どんな風に生きていきたいのか?

を自分で知るというのは幸福感にも繋がるのだと思いました。

参考文献

感情心理学研究

2020年 第27巻 第3号 104-109P

Highly Sensitive Personは主観的幸福感が低いのか?

ー感覚処理感受性と人生に対する満足度、自尊感情との関連からー

上野 雄己

東京大学大学院総合文化研究科進化認知科学研究センター

高橋 亜希

中京大学学生相談センター

小塩 真司

早稲田大学文学学術陰

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コメント

  1. さとう より:

    記事を拝見しました。

    私は今大学院で自己愛について論文を書いているのですが、この論文の執筆者の所に小塩真司さんのお名前があってびっくりしました。

    小塩さんは自己愛についての研究もなされていて、私も著者を参考にさせていただいたことがあります。

    さて論文の内容ですが、非常に興味深いと感じました。
    論文の中では「HSPは主観的幸福感が低い」とありましたが、個人的には「HSPは幸福感を持続させるのが苦手」なのではないかと思いました。

    というのも私の場合、「マックのポテト美味しい〜」「スーパーでレジが空いてた!」など些細なことで喜びを感じるのですが、それと同時に「今あの人きつくドアを閉めた?」「wifi が繋がらない」などちょっとしたことで気になったり落ち込んだりします。

    HSPはその気質から、「幸福感の感度も高いけど、同時に不幸感の感度も高くなる」と言えるかも知れませんね。

    長々と失礼しました。

    • 「持続」!なるほど!
      たしかに次々に感受性を刺激する波が押し寄せるHSPにはそのコントロールが難しいのかもしれないですね。
      HSPの感情や起きていることの言語化はまだまだ乏しい段階だと個人的に感じているので、こういった表現をいただけてとてもワクワクします。
      ありがとうございます!!

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