【HSP関連の論文#4】対人場面でのHSPの傾向

HSP

第74記事

いつも読んで頂きありがとうございます。

水瓶座のひつじです。

ご自身がピンと来たところから読んでみて下さい。

概要

  • 目的

HSP1とHSP2による回避可能な場面回避困難な対人場面での対処法の特徴とストレス反応の検討。

※論文要旨を読むにHSP1は内向型タイプのHSP、HSP2はHSS型(刺激追求型)HSPやHSE(外向的)タイプの可能性が高いと思う。

HSPと非HSPの各場面による差異の検討

HSP1とHSP2の各場面による差異の検討

  • 方法と対象

方法:桜美林大学研究活動倫理審査委員会の審査後、大学生にオンライン上でGoogleフォームのURLを提示。

※無記名(回答するかどうかは恐らく任意)

分析対象者:229名(平均年齢20.03歳)

男性69名 女性154名 その他6名

結果・考察

  • HSPと非HSP

HSPについて》

対人場面におけるストレス反応が高い。

(状況によってストレス度の違いあり)

自分の選択が反映されづらい状況下では抑うつ不安不機嫌怒り高い傾向

回避可能場面と回避困難場面の両方で行動はより慎重になり、

その後の行動について深く考える傾向にあると推察される。

と述べられている。

回避可能場面では…

具体的な問題に焦点は当てつつ、問題に対して距離を置こうとする傾向あり。

回避困難場面では…

積極的に問題にかかわり、具体的な対処をするために行動する傾向あり。

非HSPについて》

回避可能場面では…

計画立案を採用しにくい。

回避困難場面では…

その後の行動についてより深く思考する傾向あり。

  • HSP1とHSP2の差異

HSP1よりHSP2の方が抑うつ、不安、不機嫌、怒りが高い傾向にあり、ストレス反応が高いと示唆された。

又、回避困難場面の方がストレスを強く感じやすいことが示された。

回避可能場面では…

HSP1:問題から距離を置く

HSP2:直接的なかかわりを避ける(問題から距離を置いたり、他者の力を借りたりする)

回避困難場面では…

HSP1:他者に頼る対処を選択しやすい

HSP2:回避的な対処は採用しにくい傾向がある可能性を示唆

論文要旨を読んで

先ず、2022年1月という最近の論文(要旨ではありますが)を読むことが出来て良かったです。

論文の著者の方がHSP気質かどうかは分からないですが、

大学生の方が論文のテーマをHSPにしていることが興味深かったです。

HSPのその注目度を表しているのだとも感じました。

内容も同様に非常に興味深かったです。

私も主催するHSPイベントで見たり聞いたり、感じたりしたリアルを

HSPの生きやすさ作りに活かしていきたいと思います。

参考文献

『Highly Sensitive Person(HSP)傾向の対人場面におけるストレス反応』と対処法略の検討

ーBIS/BASーに基づくHSPの特徴

心理学研究科 臨床心理学専攻 大瀧 乃愛

指導 池田 美樹 准教授

2022年 1月 修士論文(要旨)

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コメント

  1. さとう より:

    記事読ませていただきました。
    大半は知っていることだったのですが、「HSS型HSPさんの方が抑うつ傾向などが高い」
    はとても興味深かったです。
    HSS型さんはその特性上、「刺激を求めるのにその新しい刺激によってもたらされるものに弱い」といった相反する特性があるので、余計にストレスを抱え易いのかも知れませんね。
    ブログにまとめて下さり、ありがとうございます。

    • さとう 様
      コメントへの返信遅くなってしまいすみません。
      記事を読んでいただきありがとうございます!
      「相反する特性で余計にストレスを抱えやすいのかもしれない」
      正にそうではないかと私も思います。
      HSS型HSPの傾向として[刺激を求める部分]と[繊細な部分]の幅はかなりあるように思います。
      その落差で苦しんで(生き辛さを感じて)いる方も非常に多いようです。

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