第42記事
いつも読んで頂きありがとうございます。
水瓶座のひつじです。
今回はHSPを漢方(中医学)の視点から見た記事です。
ご自身がピンと来たところから読んでみて下さい。
はじめに
先ず、私は今までに漢方を飲んだことが無いと思っています。
(正露丸や葛根湯が漢方に入るなら何度か飲んだことはありますが)
漢方に対してはそれくらいの知識と認識です。
先月、HSPの勉強をしている中で『ひといちばい敏感で繊細なあなたを守るHSPのための漢方生活』という本を読みました。
そして漢方が非常にHSPと相性の良いものだと感じました。
この本には中医学的な視点での体質診断やアドバイス、HSPあるあるに対してのセルフケアや症状に効くツボが書かれています。
著者がおすすめする漢方も載っていました。
興味があれば本も読んでみてください。
今回の記事では私が漢方に対して相性が良いと感じたところと
書籍の中で書かれていた漢方医に診てもらいたいと思った時に気を付けるポイントをまとめました。
※この記事は私個人の目線で書かせて頂きました。ご了承ください)
中医学視点

- オーダーメイド
中医学は一人ひとりの体質や病気の原因に着目してその人それぞれの治療法を決めていく考え方があるそうです。
同じ病気でも冷え体質なのかのぼせ体質なのかで使用する漢方は違ってくるといったかたちです。
この考え方はHSPの不調へのアプローチとしてとても合っていると思います。
なぜならHSPの不調には本人でも気付いていない潜在的な原因があるかもしれないからです。
- 気=エネルギー
中医学では生命活動を支える心身のエネルギーを『気』と表すそうです。
私はこの気という表現がHSPにとてもピンとくると感じました。
『人混みに行くと疲れてしまう』
『少し外に出ただけなのに家に帰ってきたらぐったり』
『休日は何もできない』など
身体の消耗(ダウン)状態を言葉として表現できるのが気ではないでしょうか。
- 陰と陽
この言葉は皆様もどこかで聞いたことがあるかもしれません。
全ての物は陰と陽の対になっているという考え方です。
中医学でも陰と陽のバランスが崩れると病気になるとされているそうです。
私もメンタルトレーニングにある栄養学の勉強でこの考え方を知りました。
人の骨格や背丈、日頃口にする食材にも陰と陽があり、
体質や性質その時の状態によっても陰の方が強いとか陽の方が強いなどそれぞれ違ってくるそうです。
そしてそのバランスはメンタルにも関わってくるというのを習いました。
HSPは日常であらゆるものに強い刺激を受けています。
その為『陰陽』のバランスも崩れてしまう可能性が高いかもしれません。
専門家の選び方

漢方を使用したことのない人向けに漢方医や漢方薬局・薬店の選び方が著者の経験も含めて書かれていました。
- 漢方医
a.問診票が詳しい
食欲・汗・排便の回数や色・身体のほてりや冷え・寝つき・女性の場合は生理状態など多岐にわたっているか。
b.じっくり診てくれるか
顔色や舌、脈、声の大きさ、話し方など時間をかけて診てもらえる所を選ぶ。
※漢方医とはいえ時間の制限があると短時間で終わってしまう場合もあるそうです。
保険診療ではなく自由診療を受けられるところを探してみるのもありのようです。
c.話を聞いて説明してくれるか
貰った漢方が自分に合ってない様な気がしてそれを伝えても
「あなたに合っているから」
「最初はそういうこともある」と
取り合ってくれない先生は要注意。
何故合っていないのか考えてくれたり、患者の意をくんでより良い処方を考えてくれる先生がおすすめだそうです。
- 漢方薬局・薬店
a.必要な漢方をすすめてくれる
その店舗の一押し商品や症状と関係の無い健康食品をすすめてくる所は要注意だそうです。
b.もう一度考えてくれる
「薬が効かない、合っていない」と訴えたらもう一度体質から診てくれるところが良いそうです。
どんどん薬を足されて、薬代が膨れ上がった場合は別の薬店に行ってみるのも良いとのこと。
c.予算
良心的なお店は患者さんの予算に合わせて最良の処方をしてくれる所。
要望は遠慮せずにしっかり伝えて良いそうです。
d.プラン
漢方は長期にわたって飲み続ける場合もありますが、段々と少なくしたり最終的には廃薬に向かうプランを考えてくれる所が良いそうです。
体質に合っていて自らが飲み続けたいと考えている場合を除いて良くならないのに同じ処方をされたり、良くなっても違う薬を飲み続けるように言われる所は要注意だそうです。
非HSPの人の理解

著者である村本瑠美さんはHSPの漢方カウンセラーで、
村本貴士さんは非HSPの産業カウンセラーだそうです。
本の大部分は村本瑠美さんが書かれていますが、
最後に非HSPの村本貴士さんが書かれた『HSPと共に暮らすヒント』という章があります。
ここには患者さんに対して二人でカウンセリングをしている理由やHSPあるあるへの村本貴士さんの理解が書かれています。
私はその理解に非常に深い愛を感じました。
もし非HSPの人がHSPを知りたいと言ってくれたならばこの章を是非読んでほしいと思っています。
最後に
西洋医学と中医学はどちらが良くてどちらが悪いというわけではないと思います。
西洋医学にはスピーディーにピンポイントで症状を改善させるといった考え方があります。
その時の症状やそれをどうやって解決したいかで選択肢も変わってくるでしょう。
参考文献
『ひといちばい敏感で繊細なあなたを守るHSPのための漢方生活』
著:村本瑠美 村本貴士
(発行 株式会社パレード 発売 株式会社星雲社)
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