第87記事
いつも読んで頂きありがとうございます。
ご自身がピンと来たところから読んでみて下さい。
よく映る鏡を持っている
- 良くも悪くも影響が大きい
超敏感な人は
脳の中のミラーニューロンが発達しているそうです。
ミラーニューロンとは、
他人の動作を自動的に真似する脳の働きのことです。
(赤ん坊が生き延びる為に傍にいる人を真似るよう発達した機能と言われています)
ミラーニューロンは言わば周囲を映す[鏡]。
色々な影響を受けやすいHSPは
その鏡が綺麗によく磨かれているということです。
育った環境や社会に左右されやすいのは
持っている鏡に映る周囲の様子がとても鮮明だからかもしれません。
私はHSPの傾向として
周囲で起きることや誰かが言ったことを
[自分事として捉える]度合いが
非常に高いと考えています。
この自分事として捉えるということにも
ミラーニューロンの働きが関係していると思います。
また同じくHSPの傾向として
仕事を覚えるスピードが速かったり、
一定ラインまでの能力到達スピードが速い
ということが言われていたりします。
これもミラーニューロンの発達が関係しているのではないでしょうか。
よく周囲を観察して、
良いケースを自分に取り入れ、
自分のものにして再現する。
良い意味でHSPは技術を盗むのがとても上手だと思います。
良くも悪くも周囲を鮮明に映してしまう。
それがHSPの持つミラーニューロンなのでしょう。
大きな推進力を持っている
- 二つの物質
超敏感な子供がストレスにさらされると、
ノルエピネフリン(=ノルアドレナリン)という
抗ストレス物質が通常よりもかなり多く分泌されるそうです。
又、平静な時でもコルチゾールというものが多く分泌されているそうです。
(コルチゾール=神経の昂りや警戒時に分泌されるホルモン)
この二つの物質が多く分泌されている状態は
いわば[警戒態勢]なんだそうです。
恐らくHSPの日常でもこの警戒態勢が頻発していたり、
それが解けない時間が長い傾向にあるのだと思います。
(自律神経のバランスを崩す原因にもなりますね)
ただ、これらの物質は時にプラスに働くこともあるようです。
例えば何かを成す時に努力する中で多く分泌されていたり、
集中力が高まっている時にも多く出ているそうです。
ということで二つの物質は状況に合わせて
上手くコントロールすることが出来れば、
自分にとって大きな推進力(エネルギー)になると言えるようです。
ではどのようにコントロールするのか。
その答えは[自分を知る事]にあると思います。
恐らく抗ストレス物質やホルモンの分泌量を
細かく調整することは不可能に近いでしょう。
しかし、自分がどんな時にストレスを感じ、
どんな風にすれば癒されるのかを知れば、
ある程度のコントロールは可能になるのではないでしょか。
参考文献
【敏感過ぎて苦しい・HSPがたちまち解決】
著者:高田 明和
発行者:押鐘 太陽
発行所:株式会社三笠書房
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